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Air Dry Alder
エアー・ドライ アルダーは業界標準の強制乾燥は使わず、何年もかけて自然乾燥だけで シーズニングされた材で極上のスウィートサウンドを生み出します。しかし音が良いとわかってはいても 時間的要因や保管場所の問題などがあるため滅多には市場に出ません。 (出たとしても音に真摯な姿勢で向き合っているルシアーたちにすぐに確保されてしまいます)
代々バイオリン職人をやっている家系では自分が材を仕入れるのは息子や孫のためで、自分が楽器造りに 使うのは親か祖父、もしくはもっと前のご先祖様がストックした材なのです。
そういう家系に生まれなかった場合でもあきらめることなく古い建物や家具に使われていた材を使って優れた楽器を造る職人もいます。 もし強制乾燥だけで十分ならばこういった話は無いはずですね。
クラッシックやアコースティックならともかく、そもそもエレキギターでそこまでやるか?・・という考えもありますが、これはもう個人のこだわりの問題でしょう。 「一生ものの一本」を造りたいというプレーヤーのみに考慮していただきたいレアー材です。
米国でTCTGP工房製のパーツを使用したカスタムギターが市場に 出る場合は、まず$2000を下回る事は無いのですが、このエアー・ドライ アルダーを 使ったギターとなると$4000以上になっているようです。
キルトやトラ目のような見た目の美しさはありませんが(*1)、音的には それほどの価値がある「超」が付くくらいレアーな良質トーンウッドです。 この材は当サイトでたまに期間限定で受け付けていますので 興味がある方はサイトをまめにチェックしていて下さい。
以前にUSACGのビルダーが「Air Dryの方がカットし易いからやはり普通の強制乾燥のアルダーとは違うようだ」「Air Dryは音がよりSWEETになるようだ」と言っていました。
場所と時間に余裕が必要ですが強制乾燥をしてからその後でAir Dryをするビルダーもいるようです。
あるお客様からはこのような感想をいただきました;
「エアードライアルダーボディが非常に鳴りが良く、サスティーンも通常より長くどのピックアップを使用しても素晴らしく感じます。エアードライアルダーの鳴りは想像以上のポテンシャルを持っている素晴らしい素材である事は間違いありません」
(*1) 店長Katsumiより:
正直、「美しくない」どころか、むしろ見た目は普通のアルダーよりも悪い物が多いです。 長年かけて乾燥させたアルダーはミネラルのシミが多少出てしまう事が多いそうです。 あくまでも「音質」が優先で塗装はレリックとか不透明カラーが向いていると思います。
ちなみに聞いた話だとエアー・ドライは強制乾燥された材とは木の繊維構造が違うのだそうです。 強制乾燥をするとDNAの塩基結合が化学変化を起こして変わってしまうらしいです。