Q
USACGではFenderのストラトと同じ形のヘッドストックは造れますか?
A
いいえ。 USACGに関してはオリジナル・シェイプのみが作成可能です。 同じ形のが良いのなら素直にMusikraftかワーモス製のにした方が話が早いです。
あ、あとうるさいマニアのために; オールドFenderのヘッドの形には 個体差があって、年代とかモノによって微妙にカーブとか、厚さ、面取りが異なります。 糸巻きの位置が違う物さえあります。私が知っているだけでも50年代のストラトには最低3種類の 微妙に違うルーターテンプレートがあったはず。
Q
MusikraftはFenderライセンスネックだからFenderのロゴを付けられますか?
A
いいえ。 ライセンスは「Fenderのと同じ形のヘッドストックで売ってもいいよ」という 話なのでロゴまで付けたらアウトです。 ちなみにFenderライセンス事情って信じられない酷い話みたいで・・・あ、業界の秘密だからNGか・・。
Q
スラブボードの指板は出来ますか?
A
はい。
USACGはスラブボードのみで、Musikraftはスラブかラウンド貼りかが選べます。
(ラウンド貼りはヒンシュクの極薄だった時期は再現していないので大丈夫です)
Q
ネックとネックポケットにスクリューの穴を開けてくれますか?
A
ネックとボディがどちらも同じメーカーならば、ピッタリ合う穴を開けられます。 ボディには普通はFender標準サイズの4個のネジ穴が開いていますがこれを無しにする事も可能です。
TCTGP工房の場合はネックプレートを使わずに Stew Macのこんなやつでネジ止めしたりも出来ます
ネックだけを買うなら穴は開けないで自分のボディに合わせて 自分で開けるのが安心でしょう。自分でやるのが無理なら楽器屋さんに 持っていけばそこにいるギタービルダーさんがやってくれます。
Q.
私のFender Japan(やWarmoth)のボディに無改造でネックが付きますか?
A.
他社製品との互換性は付けてみなければわかりません。製造年代によって例え同じモデル だとしても微妙にネックポケットの仕様が違うかもしれないですし、塗装で 厚さや幅が変わっている可能性もあります。各社の全てのモデルの全ての年代をチェック するのは不可能なので、この辺はユーザーまかせになります。
(まあ、大抵は普通に付くか、付かなかったとしても少しの改造で付く場合がほとんど だとは思うんですけどね)
ギターのパーツのサイズはある程度は規格化されていますが、精密機械のように 厳密には決まっていないので各社それぞれ微妙に違う というのはよくある話です。それにそもそも木工製品はそこまでの精度は出せないものですし。 だからギターを「改造」する場合は 「無理矢理にでもなんとかして付けてやる」 といった心構えが必要です。
Q
ネックにはナットが付いて来ますか?
A
Musikraftはネックの購入時にナットを付けるオプションが選べます。
USACGはナットは付きません。(何度お願いしてもダメでした・・頑固オヤジか)
USACGの持論として、 ナットは実際に組み込む時にプレーヤーと
ビルダーが相談しながら調整するものだからだそうです。
まあ厳密にはそうなんですけど・・
Q
指板にスキャロップド加工はやってくれますか?
A
WarmothならばFull か Half
キャロップオプションがありますね。
Halfは12フレットより上だけを加工するやつみたい。
保証はなくなりますがUSACG/Musikraft/WarmothネックをUSAで有名な
スキャロップ加工屋さんに送ってやってもらうというのも可能です。
こちらは専門なのでWarmothよりも細かい指定が出来ます。
Q
自分で用意した材を送ればそれを元に加工してくれますか?
A
TCTGP工房のみボディ材かトップ材については対応してくれる「かも」しれません。
駄目な可能性高いですけど。 経験上、最初ビルダーさんは「OK ノープロブレムだぜ!」って言ってやってくれるのですが一度か二度やると「もーイヤ!」ってなってしまうパターンがほとんどです。まあダメモトで問い合わせてみて下さい。
eBay とかで guitar top wood みたいに検索するとそれはそれは素敵な材が日本では考えられないほど安く売っていますしね。
Q
全然安いネックが近くの楽器屋に売っていたのでそちらにしようと思います。「USACGは適価」なんて言うから期待していたのに・・・・・・(以下文句がタラタラ)
A
そりゃー安いのなんて探せばいくらでもありますよ! でも、こっちが高品質カスタム仕様で勝負している時に「低価格量産ネックの方が安い」って文句付けられても困ります。まあ、価値観なんて人それぞれだし、ギターの腕にもよるし・・。
いいんじゃないですか? 貴方にはその安物ネックで。
でも、巷には元々楽器用材としてのグレードに達していない木を切って、シーズニングもロクにしないで「即・強制乾燥室送り」で製品にしている粗悪な製品も多く出回っているからそういうのをつかまされないように注意しましょうね。
(このようにして出来たネックは今は良くても将来曲がる可能性が非常に大です。しかも楽器屋に持って行っても「これ修理する価値無いよ」って言われます。 あと、安物はフレットも即効で減ります。。)
では、Have a nice life!
Q.
メイプルネックはソフトメイプルですか、それともハードメイプルですか?
A.
TCTGPが扱っているネックにソフトメイプルを使う訳ないです。ハードメイプルに決まっています。見た目だけを重視している低価格量産ネックでは無いので。
Q.
価格表にある値段と送料以外に何か経費がかかりますか?
A.
受け取り時に税金とか通関手数料等がかかる場合があります。不思議な事にUSAから何かを送ると、例え同じものでも税金がかかる時とかからない時があるのです。(何で??)
Q.
フロイドローズ用スタッドやPUキャビティを24 3/4スケールに合わせた位置に開けてもらう事は出来ますか?
A.
24 3/4スケール コンバージョン・ネックは普通のボディにそのまま付けられるように設計されているので、ブリッジとPUの位置は全く同じでOKです。
Q.
PUキャビティを指定した位置に開けてもらう事は出来ますか?
A.
追加料金で可能な場合があります。詳しくはお問い合わせください。
Q.
コア ボディのストラトは造ってもらえますか?
A.
トップ材の化粧板として・・ならばモノによっては可能な時もあります。全部KoaのソリッドボディはNGです。美しいけれど鳴るギター見たことないので。高い材だから売れば利幅も大きいのですが納得の行かない物は扱いたくないです。
Q.
写真や設計図を送ればカスタムシェイプのボディを造ってくれますか?
A.
可能な場合もあるのでまずは設計図を見せて下さい。あ、もちろん秘密厳守なのでご安心を。もし出来るとなったら多分日本のメーカーに頼むよりも半額以下になると思います。
あと、めちゃくちゃ安く上げたい人は個人的に付き合いのある中国ファクトリーで何でも造ってくれるって所があります。普通だと最低100個はオーダーしてと言うOEM工場が多いけど、そこだと一個でもOK。興味がある方はお問い合わせ下さい。この場合はTCTGPとしての正式サポートは出来ないんですけどね・・)
Q.
バジーフェイトン・システムには対応していますか?
A.
いいえ。 でも、Earvanaというシステムに対応しています。
(このナットの溝はLSR nutと互換性があります)
こんなのです
フレットを使った弦楽器は理論的にチューニングが「完全に」合う事はありません。バジーフェイトンやEarvanaは、より正確なチューニングになるようにナットに工夫がしてあるシステムです。バジーと違ってEarvanaは特殊なチューニングの必要が無く、しかもチューニングの精度が良いのでUSACG、ミュージクラフト、Warmothが対応をしています。
注意しなければならないのは、この手のナットとかチューニングシステムは世に多数存在していて、それぞれが「ウチのが最高!」と宣伝してます。しかしギターのチューニングが合わない理由には複数あり、改善するために何を優先するかで各社の設計思想が全然違っています。ある会社の手法を取り入れれば完璧という事は絶対にありえません。多くが自分の理論に都合の良いセッティングをして、もっともらしい数値やグラフを提示して「他社のはダメだ」的な宣伝をしているので鵜呑みにしないようにしましょう。
Earvanaはそんな中にあってわりと世間の評価が高い製品です。
Q.
支払い方法は?
A.
お支払いはもちろん日本円でOKです。最初に全額か、もしくは50%以上(総額が10万円以上の場合は70%以上)を振り込んでいただいてから正式発注となります。クレジットカードでのお支払いも可能です。
Q.
Fenderとスケールが違うネックを付ける場合、今持っているボディを改造しないといけないのですか?(ブリッジの位置など)
A.
普通は改造しないと駄目ですがコンバージョン・ネックならばボディにそのまま付けられるように設計されているので、改造しないで24 3/4スケールに出来ます。
Q.
ネックでスクエアヒールかラウンドヒールが指定出来るとありますが、これの意味がわかりません。
A.
ストラトのネックみたいにエンド部が丸っこいのがラウンドヒールです。ツバ出し指板のエンド部の話では無いですよ。あくまでもネック本体のエンド部の話です。
Q.
指板のエンド部をまっすぐにカット出来ますか?
A
はい。とんがった貴方のためにツバ出し指板のはみ出た先端部をストレートにするのは可能です。ネックポケットがラウンドヒールでも指板をストレートにしたいっていう要望は結構多いです。
Q.
BODYは何ピースですか?
A.
標準のBODYは2ピースです。(普通でFender Custom Shopレベルですね) 材によっては追加料金で1ピースにする事も可能です。
2ピースは普通はセンター合わせですが追加料金でVintageに多いOff Center Joinも可能です。 ブリッジの下、ネックポケット部には材の合わせ目が無いぞってパターンですね。だから何?っていうマニアックな話ですみません・・。
Q.
フレットレスベースのフレットのラインを付けたり付けなかったり指定出来ますか?
A.
はい。可能です。
Q
なぜホロウ・ボディの1ピースバックは構造上おすすめできないのでしょうか?
A.
USACGのTommyによれば・・
======================
経験のあるギタービルダーの多くが同じ意見のはずです。ホローボディの場合 1ピースバックだと将来トップが剥がれたり、ヒビが入ったりする可能性が 2ピースバックのものよりは高くなります。もちろん1ピースでも大丈夫な固体も 多くありますが、これは造ってみて何年か経ってみないとわからないので所謂 「賭け」になります。 2ピースバックは1ピースに比べれば安定しているので、こういう問題は起こりにくくなります。
======================
・・だそうです。
Q.
Top Rout, Rear Rout の意味を教えてください
A.
Top Routはストラトのようにコントロール・キャビティを表面から開けるタイプ。なのでピックガードが必要になります。
Rear Routはレスポールのように裏面から開けるタイプです。
Q.
指板の指定でcompound radius (コンパウンド レイディアス)という言葉が出てくるのですがこれの意味がわかりません
A.
compound radiusはナット側とネックエンド側のRが違うやつです。円錐を一部切り出した形だと思って下さい。
クラッシック楽器では当たり前だしオールドのマーチンにもこういうのが有りますね。
ローポジションでコードワークが楽
ハイポジションでソロが弾き易く、チョーキングした時にも音切れしにくい
・・といった、「Vintageとモダーンの良いところを兼ね備えたプロファイル」等と一般的には言われているようです。短所は特に思いつかないです・・・強いて言えば造るのが難しいって事くらいかな?
ちなみに、compound radiusもストレートもどちらもかなり弦高を低目にセット出来ますが、とことん限界まで低くしたい人はストレートの方が良いですよ。
Q.
ラッカーで塗る場合はVintageと全く同じ様に塗ってくれるのですか?
A.
一言でFenderのVintageと言ってもどの年代、どの色かによって塗装方法は様々です。Vintage = オールラッカーフィニッシュというイメージがありますが、実際には年代やモデルによっては下塗りにplasterや他の塗料を使っていたり、ベースカラーがラッカーでなかったり、ヘッドストックの表面のみラッカーだったりと、いくつものバリエーションが存在します。USACG、Musikraft、TCTGP工房、MJTがラッカーを使う場合は、最も評判が良いと思われるオール・ラッカーで塗るという手法を採用しています。
Q
どうもフレームメープルのネックは普通のより柔らかいのが多いように思えます。50年代の様な堅いフレームメープルにしたいのですが
A
するどい所に気が付きましたね。よく他メーカーはflame maple neckをSilver Mapleという材で造る事があります。これは見た目が良い物が多いからなのですが、Hard Rock Mapleよりはソフトなんです。堅くて良いflame maple材はあまり多く出回っていないのですがTCTGPが扱うパーツは必ずHard Rock Mapleを使用して丈夫なネックを造っています。 出来れば「杢」があまり強く出ていない物をお勧めしています。強い杢のネックは見た目は美しいけれど、どんなにHardなメイプルを使っても安定しない場合が多いので。ちなみに一番怖くてギャンブル性が高いのは杢が強いバーズアイです。
Q.
BodyとNeckを買ったのに、ネックしか届きません??
A.
BodyとNeckは別々に発送される事があるので到着日が一週間くらいずれるのは普通です。心配しないでもう少し待って見て下さい。
Q.
ヘッドストックのKluson Tuner用の穴が小さ過ぎてbushが入りません。
A.
しっかりとインストールするために穴は小さ目に造ってあるのが正解です。Bushが入らない場合は入り口の部分を最初にリーマーの様なもので少し広げてからインストールして下さい。
きつくて入らないって時にハンマーで無理やり叩き込んだら絶対ダメです。ビルダーによっても違うのでしょうが、私が知っているやり方は;
(1)
穴の入り口部分をリーマーのような物で少し広げておく
(2)
ちょっとロウソクのロウをこすりつける
(3)
クランプ、万力、又はドリルプレスのドリルを外した状態、みたいな道具を使ってゆっくりとパーツを木部に埋め込んでいく。
大事な部分が傷つかないようにあて木などを使って工夫してください。
Q.
USACGはどんなメーカーにOEM供給をしているのですか?
A.
そういうのは契約上、言ってはならない事になっています。個人的にはすごく言いたいんですけどね。 私なんて顧客リストを見ると「目まい」が
して来ますから。米国のとっても大きなメーカーだったり、一流ビルダーのあの人もこの人も今ではすっかりUSACGにお願いしてたりと・・
USACG製のパーツを使ったギターが市場に出る場合は、ほぼ100%ハイエンド・モデル高級ギターとして売られています。まず$2000以下では買えないでしょう
(ちなみにMusikraftとTCTGP工房の顧客リストも凄いんですよ)
Q.
アメリカで売っているxxxxxxというパーツが欲しいのですが日本国内では入手出来ません。
A.
もし自分で直接オーダー出来ないならパーツの手配を私(TCTGP店長Katsumi)が個人的にお手伝いしても良いですよ。あくまでも個人的にヘルプするだけなのでTCTGPとしての正式な保証は無いですけど。まあ、相談して下さい。
Q
フレットレスベースの指板にエポキシ・コーティングは可能ですか?
A
いいえ。正式なオプションとしては対応していません。
でも保証が無くても良いならUSAで評判の高い加工屋さんにUSACG/Musikraft/TCTGP工房から直接パーツを送ってもらう手配をする事は可能です。
Q
サーモウッドのネックやボディは扱っていますか?
A
サーモウッド? 最初聞いた時は何かと思ったらUSAギター業界で言う所のロースト加工の事ですね。ロースト加工のネックはUSACG, Musikraftで扱っています。ローストAshのボディに関しては出来る時もあるのでお問い合わせください
Q.
TCTGPってどこにあるのですか?
A.
TCTGPは当サイトのオンラインShopのみで実際に来店出来るようなお店は無いです。TCTGPはアメリカ
New Yorkの会社です。