テレキャスに対する誤解とその真実

テレキャスターとは一体どんなギターなのでしょうか?
多くのプロフェッショナルなギターリスト達が
「テレキャスターほどいろんな音を出せて、いろんな
ジャンルに対応出来るギターは滅多にない」
と考えています。
初心者には向かない、チューニングが合わない、
カントリー専用、おっさん御用達・・・等々、
いろいろと噂されていますが、何が真実で何が誤解
なのでしょうか?
「実際の所はどうなの?」
というのを初心者でもわかりやすいように挙げてみました。


テレキャスはチューニングが合わない?:

これは一つのサドルに弦が二本乗っているモデルで、
しかも各サドル(金色のパーツよ)
が斜めにセットされていないギターならば本当です。

EX1 :
例えばこんなやつはチューニングが正確には合いません。

EX2 :
でもこんな風に角度が付いて斜めになっているやつなら
まあ問題ないです。

EX3 :
このようにサドルが6個独立しているやつは全然大丈夫。

でも上のEX1のギターを使っててもグレートな
ミュージシャンはたくさんいます。
これは例えば曲によってチューニングを微妙に変えたり、
又は「弾き方」で対処する事でほとんど問題にならない
レベルに出来るからです。
でも、こういう話が「テレキャスは弾くのが難しい」
と一般に思われている要因になっているのかもしれませんね。

 


2 テレキャスは初心者には向かない?(1):

「ハッキリ言って初心者は止めた方がいい」って
モデルも確かに存在します。

(例えばこれ)

(補足:なんでこのギターは初心者にはお薦め出来ないの?

でも、そういうのってむしろ少数派です。よほど初期
ビンテージモデルを正確に再現しようとしたモデルで
ない限り、「明らかに使いにくいし弾きにくいぞ」って
いうのはめずらしいです。
それに、そもそも楽器を演奏するって行為自体、結構な
「器用さ」が必要な訳なのだから、仮に多少弾きにくい
ギターがあったとしても、そのくらい練習と根性で
克服して下さい。
体育会系ですか?

 


3 テレキャスはカッコ悪い?:

本当に。


4 カントリー専用?:

私自身も昔はそう思っていたけど、それはとんでもない
誤解でした。本当にテレキャスほどいろんなジャンルに
対応出来るギターは無いと思います。
カントリーっぽい音ってのはよく「パキパキ」とか
「Twang」って表現されるテレキャス特有で他のギターでは
まず出せない独特な音の事。
しかしテレキャスはこの音に加えて更に、キレの良い音、
太い音やスウィートなサウンド等も出せるので、
カントリーに限らずメタルからジャズまで幅広く大活躍
しています。

これは決して
「エフェクターを駆使すればいろんな音が出せるぞ」
っていうレベルの話ではありませんよ。
もっとギターそのものに備わった性質の話です。

ストラトはピックアップが3つもあって、5wayのセレクターで
何種類かの音が造れます。どれも使える良い音なのだけど、
どの音も「ストラトの世界」に音質が限定されているように
思えます。まあ、それがストラトの良い所だって話も
ありますけど・・。
(念のため注:自分はストラト大好きで何本も持ってますよ)

テレキャスはセッティングと弾き方次第で、「全く別の音」を
造り出せます。多くのピックアップワインダー達がテレキャスに
対しては異常なまでのこだわりを見せるのも納得です。

(注:でも、いくらテレキャスがいろんな音出せるっつっても、
もし貴方がVan HalenとかSteve Vaiみたいなのに憧れているなら、
ハムバッカーPUとFloydRose系ロック式トレモロブリッジが
付いてるギターを買いましょうね)


5 テレキャスは初心者には向かない?(2):

テレキャスっていろんな音が出せるグレートなギターで
あるが故に、そのポテンシャルを十分に生かしていない
プレーヤーは非難の対象になる場合があります。(嘘)


6 テレキャスを弾いている人はすごい。違いがわかる人だ。
尊敬してしまう!:
「別にそんな事ないんだけど・・」
というのはテレキャスプレーヤー達の間では最高機密なので
誰にも言わないように。
とりあえず、テレキャス買ったら回りからは
奴は凄そうだ
と思わせておきましょう。


7 テレキャスは初心者には向かない?(3):

初期ビンテージモデルを正確に再現しようとしたモデル
(もちろん本物のオールドも含む)
の中には、かなりマイクロフォニックなギターがあります。
「マイクロフォニック」って言うのはつまりギターが
全身これマイク
みたいになってしまっていて、例えばブリッジやネックを
コンコンって叩くだけでもその音がアンプから
出て来ちゃうような、普通の感覚で考えれば
絶対によろしくない状態を言います。でも、
「デキる」ピックアップワインダー、テレキャス
プレーヤーやギタービルダー達の多くは:

「テレキャスのマイクロフォニックな性質には
困ったモンだけど、あれが適度に入っていないと
テレキャスの音にはならないんだよね」

みたいな見解を持っています。
深い世界でしょ?

(あのロイ・ブキャナンのギターなんておもいっきり
マイクロフォニックだったらしくて、ステージの立つ
場所や向きでフィードバックをコントロールしていたそうです)



Bud様より。

日本では若いバンドから、なぜか「テレキャスターはボーカリスト、バッキング専用。リードには不向き。エフェクターがないと話にならない音」という意見をよく耳にします。
こんなにピッキング、特にフィンガー・ピッキングのニュアンスを素直に出してくれるギターは他にないと断言できるのに…。
ピッキングのニュアンスをストレートに出すギターな故、下手なギタリストが表情のあるきれいなリードを奏でるには技術が必要で、アマチュア・バンドのリード担当には毛嫌いされる傾向があるようです(実際、私が助っ人でとあるバンドにリードで参加した際、テレキャスを持っていくと、「ありえない」と非難されました。ぶん殴ってやりたくなりましたね 怒)。
一方で、チャカチャカとテキトーにカッティングするにはキラキラと目立つし歯切れがいい、軽い、コントロール系がシンプルという理由で都合がいいようです。

Katsumi

>テレキャスターはボーカリスト、バッキング専用

うーん・・そんな大きな誤解こっち(USA)では無いわー。
大昔の日本のグループサウンズかなんかのイメージが未だに定着しているとか?

 


ちなみに言うまでもない事ですけど
例えばこーいうのはテレキャスとは呼べないから
間違えないで下さいね。
この手のは
「たまたまボディがテレの格好をしているややこしいギター」
であって肝心の音は全く別物です。
テレキャス本来のスピリッツ、ハートのかけらも見当たらないです。
っつーか、こうなるとテレキャス原理主義、教条主義者から見ると
結構なレベルでイラッとする失礼なギターです。

 

テレキャスプレーヤー様、他にも何か「誤解と真実」がありましたら
T.C.T管理人 に教えて下さい。

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