フェンダーギターの質問です

フェンダーギターの質問です
Coco

こんばんは、Katsumiさん。
いつも楽しく拝見しています。

疑問なのですが、なぜフェンダーのナット溝はアールが付けられているのでしょう?素人目からすれば、ナット底は平らな方が生産効率は上がると思うのですが…。

それと、裏のスカンクラインですが、なぜウォルナットを使っていたのでしょうか?

同じメイプルで蓋をした方が、美的にも(これは開発当時のフェンダーの心理を勘ぐった美的という意味で、スカンクラインが醜いと考えているわけではありませんが)歩止まりからみてもいいと思うし、ウォルナットをわざわざ入荷する必要性はあったのでしょうか?

最後にもう1つ。このサイトにはフェンダーがニトロセルロース・ラッカーを使ったことが触れられていますが、ギブソンなどの“伝統的なギターメーカー”(ここは両指でジェスチャー)もアコギを含めてニトロを使っています。
フェンダーは「他のギターメーカーも使ってるから」という理由で、ニトロを使ったということはないですか?

長くなりましたが、ご回答いただければ幸いです


Name Katsumi (管理人)

>なぜフェンダーのナット溝はアール・・・

さあぁぁーー??そー言えばその説明は聞いた事ないですね。
まあ、多分Fenderが使っている工作機械の関係で指板と同じRに
した方が造るのラクなんでしょうね。TCTGPで扱っている高級
リプレースメント・ネックにはフラットな溝というオプションが
あって、当然こっちの方が精度の高いナットを造るのが簡単です。
溝にRが付いていると、よほど腕が良くて誠実・真面目なビルダーに
ナットを造ってもらわないと適当にインストールされそうで恐いです。

スカンクストライプのWalnutも「なんで」という話は聞いた事ないです。
色違いの方がカッコいいからでは? ここをメイプルにすると
「変な溝の穴が開いているから埋め木をしてなんとか誤魔化そうとしている」
みたいに思われません?

>他のギターメーカーも使ってるからニトロ・・

うん、実際はそうだったかもしれませんよ。
当時は安くて簡単に入手出来ていろんな色が揃っていて、塗装職人も
多くて、比較的早く硬化して、材を保護するのに十分なフィルムを
形成する塗料はニトロしかなかった訳ですしね。


Name ストラトユーザー

Katsumiさん、Cocoさん、こんにちは。
初めてレスさせていただきます、ストラトユーザーと申します。
とても興味深い内容でしたので、初めてですがレスさせていただきます。

ナット溝のアールについて

初期フェンダーではフレット溝を加工する際に、各フレット間隔に並べられた丸鋸の刃の上を「振り子のようにスイングする器具」にネックを固定して行っていたようですので、ナットもそれと同時に加工されていたと思われ、必然的にアールがついた溝になったのだと思います。
基本的に「優れた技術を持ったギター職人の集団」ではなく普通の工員さんたちが作っていたギターですから、ナット~フレット間隔のような精度が重要な部分は、調整済みの加工機械を使って1工程で済ませたと思います。
しかし相対的にナットの加工が難しくなるわけですが、そこもアールをそろえたドラムサンダー(円筒状の電動やすり)等を使えば密着はできますよね。
工員の集まりとは言ったものの、ナットの弦溝切りやネックの組み込み等、最終的に楽器として成立させるために、組み込み調整の部門にはそれなりの技術を持った人が携わったでしょう。

アールについては「ナットの近辺にトラスロッドの固定部が来るので不要な深い溝を作りたくなかった」とかも理由としては有り得るかなと…。
70年代のブレット仕様なんてナットを外したらトラスロッド調整口が見えますが(全てがそうか分かりませんが、私のMEX70sストラトはナット溝の中央にポッカリと穴が開いています)、これは可動部だから大丈夫なわけで、固定部だとマズいですよねぇ。

ネック裏のスカンクストライプについて

これは単純に「アジャスタブル・トラスロッドが内蔵された高級ギターですよ!」というアピールだったのではないかなぁと思います。
というのも、初期ブロードキャスター(プロトタイプ?)を含め、当時のギターの多くにはまだアジャスタブル・トラスロッドが入っていなかったようですし、ネックエンドに大きなロッドナットが見えるデザインなこともあわせて、わざわざ目立つように濃い色の木材で塞いだのだと思います。
また、塞いだ時にできる微妙な隙間も目立ちにくくなりますし。

ただ、なぜウォルナットなのか?という疑問は残りますが…
最初期はコアが使われていたとも聞きます。
いずれにせよ、手間やコストの関係でしょうかね。

最後に ラッカー塗装について

これはKatsumiさんの御意見どおりかと思います。
その当時の選択肢の中では一番合理的だったのでしょう。

以上、長々と私見を述べさせていただきました。
失礼しました。


Name Katsumi (管理人)

なるほど。
ストラトユーザーさんのように当時の機械とか工作方法を知っていると
見えてくる事が結構多いですね。

やはりフレットの溝を付けるのと同時にナットのスロットも付けていた・・が正解でしょうね。
(あれ?そーいや今でもFenderのナットの溝ってR付いているんでしたっけ?)
それ以外にナットの溝にRが着く理由、付ける理由って思い当たらないですしね。
これってメーカーがナットを付ける分には問題無いけれど、アフターマーケットのナットを使って後で
リプレースする時にビルダーが苦労するんですよね。
例えばバイオリンのブリッジ造る時も底の加工って難しい所だけど、ここは見える所だからルシアーはきっちり
仕事するしか無いです。でもギターのナットの底って見えない所だからつい手抜きで適当につけちゃう
人が多そうで恐いです。


Name ストラトユーザー

あれからいろいろ調べてましたら、ある楽器店のサイトで加工機械の画像を見つけました。

そのページの中間辺りにナット溝&フレット溝加工機が紹介されてます。

今も同様の機械が使われているとは正直驚きでした。

写真の一番右側の鋸刃の厚みだけが他より厚いのが見て取れると思いますが、あれがナット溝加工用の刃ですね。

今のFenderのナット溝・・・R付きだと思います。

私も確認した事が無いので全てとは言えませんが、Fender純正パーツがほぼR付きの物ばかりなので。
(LSRローラーナットは純正パーツとして販売されてますが底はフラットですね)

Katsumiさんが心配されている加工精度の件も、純正パーツを使えば問題無し!!ってことですね。

・・・わたしはFenderの回し者ではありません(汗)

PS 前回、「私のMEX70sストラトはナット溝の中央にポッカリと穴が開いています・・・」と言いましたが、私は勘違いしてまして、正しくは「FenderJapanのST72モデル・・・」でした。

昨年、このモデルに自分でLSRローラーナットをインストールしたのですが・・・

元のナットを外すとRのついた溝の中央に穴!(この時点でちょっとショック)

溝の底をフラットに削っていくとトラスロッド調整用のブレットナットに干渉!!(涙)

完全なフラットになる前に高さが許容範囲に収まり、ナット溝のセンター部分には穴。その隣はフラット。サイド付近はR付きのハイブリッド・ナット溝に!!!(涙)

フラットなローラーナットを載せれば当然サイド部分に大きな隙間が!!!!(涙)

高さの微調整をするものの、指板のR(ビンテージ系の7.25R?)とナット上面のR(モダン系の9.5R?)が異なるので3・4弦を基準にセットアップ・・・当然、1・6弦は高めの設定で妥協(涙)

・・・事前の確認を怠って衝動的にカスタムに挑んだ私が悪いのですが、呪われているのかと思いました。

しかし、今では良い思い出です!!
Link : http://www.ikebe-gakki-pb.com/ikebetimes/?p=8647

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