指板のR


指板の表面のカーブを指定します。
 
コンパウンド Radius

Compound Radiusはナット側とネックエンド側のRが違います。
円錐を一部切り出した形だと思って下さい。
 
ストレート

ナット側からネックエンド側にかけてRが変わらない一般的な指板です。
 


USACG Tommy談:

USACGの標準はcompound radius (円錐状) 7-1/4" to 9-1/2" です。
私達はこれがVintageとModernの良い所を合わせたセッティングだと思っています。
コードワークが楽で高音域でチョーキングしても音が切れず、もちろん弦がフレットからはみ出してしまうといった事もありません。そして、これが今までで最もカスタマーに支持されて来たという事に私達は誇りを感じています。


表示の数字はR (半径)をインチで表しています。
例えば12なら、12インチを半径とする円周の一部が指板のカーブという事になります。
つまりこの数字が大きいほどフラットに近い指板になる訳です。


ストレートでは7-1/4", 9-1/2", 10", 12" が人気があります。
 


TCTGP, USACG日本語担当のKatsumiより:


Compound Radiusは一般には

「ローポジションでコードワークが楽」、
「ハイポジションでソロが弾き易く、チョーキングした時にも音切れしにくい」

等と言われています。


Compound radiusもストレートもどちらもかなり弦高を
低目にセット出来ますが、「とことん限界まで低く」したい人は
ストレートを選んだ方が良いです。

Compound Radiusは決して新しい技術ではなく、オールドとかVintageと呼ばれる
古い時代から一部のメーカーで採用されていた仕様です。したがって
「まっとう」なギタービルダーならば絶対にリフレットの時に「難しいから出来ません」
とは言わないはずです。

 



指板のRを決める時の参考として、ユーザーの意見をいくつか紹介します。
それぞれが自分の感覚で勝手に言っているだけなので、最終的な判断は
自分でして下さいね。



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私は12"くらいにフラットな指板になるとコードワークがツラく感じます

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7-1/4" to 9-1/2" compoundはコードもソロもやるけれど、
どちらかというとコードがメインの人に良い。

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7-1/4" straightはほとんどコードをプレイしている人。
でもこの場合7-1/4" to 9-1/2"compoundを選んでも全然問題ない。

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9-1/2" と 10" straightはどのポジションでも良い。
11"や12"が好きな人も多いですが、私は12"でコードを弾いていると少し
手が痛くなってきます。

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12"straight以上はほとんどソロを弾いている人用。

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私は7-1/4" to 9-1/2"compoundと7-1/4" straightの両方を
使っていますが、どっちも大して変わらないです。

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7-1/4" to 9-1/2"compound と 7-1/4" to 10"compoundは
ブリッジの位置で大体12"になる計算なのでとても弾きやすいです。

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最近のFenderは9-1/2"(9.5")straightをVintage風の
モデルに採用した場合、「Vintageの7-1/4"より弾き易い」って宣伝して
いるみたいです。